5Gが普及するとWi-Fiや光回線はどうなる?必要なくなるの?

on 26 10月 2022 by

“次世代通信規格として5Gの普及が進んでいます。5Gが普及すれば光回線はいらなくなるのでは?と考える人が多いですが、実は5Gが普及したとしても光回線の需要が下がることはないと言われています。ここでは5Gが普及することによって起こる影響や、5Gと光回線の関係性についてまとめてみましょう。
【高速大容量通信「5G」】
現在、世界中で急速に普及している5Gは、日本でも世界と同様、携帯電話各社で普及を進めています。そもそも5Gは「5th Generation」の略称であり、第5世代通信システムという意味になります。第5世代というだけあり、これまでは4Gが主流でしたし、その前は3Gの通信システムでした。
5G回線の特徴といえば全部で3つ。
・高速大容量通信
・低遅延
・多数同時接続
です。
<高速大容量通信>
5Gの最大の特徴と言えば「高速大容量通信」でしょう。現在主流となっている4G通信の最大速度は1Gbpsであるのに対して、5G通信では最大20Gbpsの速度が実現します。動画や写真、音楽などをダウンロードする際に、待機時間があるのが普通でしたが、5Gであれば驚くほどスピーディーにダウンロードが可能になります。
<低遅延>
4G回線の遅延速度は約10msですが、5G回線であれば約1msまで遅延速度が小さくなると言われています。低遅延になることで、音声通話やビデオ通話に発生する遅延が少なくなります。また5Gで低遅延が実現できれば、自動車の自動運転や医療現場での活用にもつながります。自動車の自動運転は、一瞬の通信の遅れが重大な事故につながってしまいますが、5Gを採用することで一瞬の遅れも見逃さなくなるのです。また医療現場においては遠隔手術などの技術に活用されるでしょう。医療ロボットを介して医療を受けられる未来もそう遠くはないかもしれません。
<多数同時接続>
5G通信では、多数同時接続が可能です。現在の4Gではインターネットを利用できる回線の量には限界があり、無限に接続することはできません。しかし5G通信の普及によって、インターネットに接続で電子機器、電化製品の台数は大幅に向上されます。
【5Gが普及すれば光回線やWi-Fiは必要なくなるの?】
現在普及している4G回線に比べて、光回線やWi-Fiは、高速でたくさん利用できる快適なインターネット回線という位置づけになっています。では高速大容量通信、低遅延、多数同時接続ができる5G通信が普及すれば、現在快適なインターネット回線ができている光回線やWi-Fiは必要なくなるのでしょうか?
結論から申し上げると、いくら5G通信が普及したからと言って「Wi-Fi」や「光回線」がなくなることはありません。その理由は以下の通りです。
<5Gであっても通信量は無限ではない>
5Gであっても通信量は無限にあるわけではありません。例えば速度が速くてもたくさん利用していれば、月額の利用限度に達して速度制限になってしまいます。そのためWi-Fiや光回線を利用する機会は変わらずあるでしょう。
<5Gでは有線接続ができない>
そもそも5G回線には有線の接続がありません。つまり5Gは無線通信であるため、遮蔽物の多い環境や、特定の環境では電波が届きにくくなって、不安定になることも考えられます。
一方、光回線は電柱から直接光回線を通して、ONUやルーターを通して有線接続ができます。無線接続と比べると有線接続は安定性が抜群に高いので、安定性を求めるオンラインゲームでの利用時には有線接続の方が理想的です。5Gで大容量高速通信が可能になったとしても、安定性においては有線接続の方が信頼できるでしょう。

<5Gは対応エリアが限られている>
5G回線は、現在主流となっている4G回線よりも高い周波数の電話を利用しています。高周波数の電波は、電波自体が直進しやすいため、遮蔽物に非常に弱く、幅広いエリアに適応することが難しいのです。そのため5Gは対応エリアがどうしても限定されがちです。もちろん現在、基地局を増やすことで5Gの対応エリアを広げていますが、電波干渉との兼ね合いによって、基地局が増えるまでには一定の時間がかかるでしょう。”

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