電波とは?電波の性質を徹底解説!

on 30 10月 2022 by

“スマホがなかなか繋がらないと「電波が悪い」と口にすることが多いでしょう。そもそも電波とはいったい何なのでしょうか?ここでは電波の特性や通信・通話への影響をご紹介しましょう。
【電波とは?】
電波とは300万メガヘルツ以下の周波数の電磁波のことです。テレビやラジオ、携帯電話、Wi-Fi、赤ちゃん用見守りモニター、緊急サービス、GPS、レーダーなどの通信システムなど日常の様々なサービスに活用されており、無線で情報を運ぶために欠かせません。
電波と一言でいっても様々な種類があります。色々な電波を比較する要素として「波長(波の長さ)」があります。この波長とははじめの波から次の波までの距離のことで、単位はmで表します。
また波長以外にも電波を比較する要素として「周波数」があります。周波数は1秒あたりに通過する波の数のこと。つまり電波が最初の波から遠ざかる1秒当たりに作成される波の数のことです。周波数の単位は時間1/秒で割ったもので、単位は「ヘルツHz」になります。周波数の高いものは「高周波」、周波数の低いものは「低周波」といい、それぞれ用途に応じた使い分けがされます。
【スマホだけじゃない!私たちの周りにある電波とは?】
電波と聞くと、どうしても携帯電話の通信を思い浮かべるでしょう。しかし電波はスマホに限ったものではありません。テレビ、ラジオ、電子レンジなど身の回りでも様々なところで電波は利用されているのです。また利用されている電波は、周波数の高いものもあれば低いものもあります。携帯電話で使用できる電波は周波数が限られているのも特徴です。
携帯電話で使用される周波数帯の中で、高い周波数は低い周波数に比べて、より強く「光の性質」を持っています。つまり「直進的で情報量が多い」のです。一方、低い周波数は高い周波数に比べると「音の性質」があります。「情報量が少なく、広範囲」に電波を届けることが可能です。携帯電話で使う電波の周波数にはいくつかの種類があって、それぞれ特徴は異なるので覚えておきましょう。
【電波が悪い、電波が遅いという現状はなぜ起きているの?】
携帯電話で通話や通信をしていると、急に途切れたり、通信ができなくなったりすることがあります。では「電波が悪い」や「電波が遅い」はなぜ起こるのでしょうか?その原因をまとめてみましょう。
<電波も通信速度も離れれば離れるほど弱く、遅くなる>
電波が弱いと通話が途切れてしまいますし、音質も悪くなって聞き取りづらくなります。このような経験をされた方は多いでしょう。これは電波を出している基地局から「離れれば離れるほど、電波は弱くなる」正室があるからです。また通信速度も同じように、基地局から「離れれば離れるほど遅くなる」のでデータの読み込みに時間がかかってしまい、動画視聴中に途切れる原因になります。
<電波は建物に反射・屈折する>
電波は建物などの障害物に当たると反射します。さらに反射を繰り返すと、だんだんと弱くなってしまう特性があるのです。さらにあたる対象物質や、電波の周波数によっては反射の仕方は代わり、複数の方向へ乱反射する場合もあるでしょう。ビル壁、道路の高架など街中には様々な電波の障害物があります。また人や車なども電波状況に影響していると言われています。
<電波はぶつかると干渉する>
電波はぶつかると干渉する性質があります。見通しのよい場所、ビルの密集地などでは複数の電波が様々な方向から飛んでいます。それらを携帯電話が受信する際に、近い周波数の電波がぶつかり合うと、電波同士が干渉して電波が不安定になって、発信や着信が出来なかったり、通話中に切れやすくなったりします。
<電波は通り抜けて届く>
電波は建物などの障害物に反射する一方で、障害物によっては通り抜けることも可能です。この性質によって、屋内でも携帯電話を使うことができるのです。ただし「電波、通信速度は離れれば離れるほど弱く・遅くなる」という性質から、電波は障害物を通り抜けるたびに弱くなってしまい、ビルの中心部など奥まった場所ではつながりづらくなるでしょう。
<電波はまわりこんで届く>
音は建物をまわりこんで届く性質があります。例えば数本離れた通りにいても、表通りの車の音や、人の話声が聞こえることがありますね。これは音がまわりこんで届いているからなのです。電波も音と同じように、建物や看板などの障害物のへりに沿って裏側へ回りこむ性質があります。そのため電波が基地局から直接届かない場所でも携帯電話が使用可能です。

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